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2007年03月05日(月) 00時00分

袖ケ浦市の歳入、たばこ税激減朝日新聞

 袖ケ浦市の07年度一般会計当初予算案の歳入で、市税の一つである市町村たばこ税が06年度当初予算に比べて2億7000万円、37・5%も減った。数年間にわたって急上昇したあげくの、急降下だ。市民の禁煙が急速に広がったわけでなく、同市に税金を落としてくれた業者がどこかに移ったためらしい。開会中の3月定例市議会に提案されている。

 市課税課によると、同市のたばこ税は98〜00年度は3億7000万円から3億9000万円で推移していた。

 ところが01年度は4億5200万円に増え、02年度は5億4400万円、03年度は6億7900万円、04年度は8億1700万円と急上昇し、05年度も6億1700万円だった。

 このため06年度当初予算では7億2000万円を見込んでいた。しかし、現時点での歳入見込みは4億3000万円。

 新年度予算のたばこ税は、今年度の当初の歳入を大幅に下回る4億5000万円になった。

 たばこの代金には税金が含まれている。市町村たばこ税はたばこの製造業者などが、小売店に売り渡す場合に小売店所在地の自治体に納税する。

 短期間での思いがけない急上昇と下降。市は「チェーン店を持つパチンコ店などの、取りまとめ機能を持つ店が変わったためではないか」と見ている。日本たばこ産業は具体的説明はできないとしながら「かなり大口の店が移転した」と説明している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703050001