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2007年03月05日(月) 00時00分

世界初 燃料電池ハイヤー朝日新聞

  県内タクシー大手の神奈川都市交通(横浜市西区)は3月から、燃料電池車をハイヤーとして使い始めた。燃料電池車は、県や横浜市がリース契約を結んで1台ずつ導入、公用車として使用しているが、納車した日産自動車によると一般客を乗せるハイヤーとして使われるのは世界でも初めてという。

(山田知英)

  燃料電池車は、水素と空気中の酸素を化学反応させて取り出した電気エネルギーで走る、電気自動車の一種。排出物は水だけというエコカーだ。

  都市交通は日産とリース契約を結び、燃料電池車を1台導入した。県内に5カ所ある水素ステーションの営業時間が平日の午前9時から午後5時までであることなどを考え、タクシーよりもハイヤーでの営業がいいと判断した。

  県内の希望者からすでに予約を受け付けている。料金は通常のハイヤーと同じで、30分または7・5キロまで2850円。その後は30分または7・5キロ増すごとに2800円ずつ加算される。半日貸し、1日貸しもある。

  都市交通の千葉晨男業務部次長は「自社も環境保全の活動にかかわっていくことが必要だと考えた。環境への関心が高い人が利用してくれるのではないか」と期待している。問い合わせは、都市交通(045・324・0100)へ。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000703050002