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2007年03月05日(月) 00時00分

1000万円詐取で再逮捕 生活保護費 元組幹部、容疑認める 東京新聞

 元指定暴力団会津小鉄会系組幹部による生活保護費詐欺事件で、警視庁組織犯罪対策三課と綾瀬署は五日、詐欺の疑いで、元同組幹部趙英樹被告(39)=別の詐欺罪で起訴=を再逮捕した。交通事故の後遺症を口実に無収入と偽って、生活保護申請していた。

 調べでは、趙容疑者は貴金属販売代理店の事実上のオーナーでその収入があったにもかかわらず、交通事故の後遺症で就労できないと偽り、二〇〇四年二月から昨年二月にかけて、東京都足立区東部福祉事務所から生活保護費約七百六十万円を、同年三月から今年二月にかけて、転居先の杉並区東福祉事務所から同二百二十万円など、総額約一千万円をだまし取った疑い。「家族のためにやった」と容疑を認めているという。

 趙容疑者は今年一月、足立区から杉並区に転居した際、生活保護の転居費四十六万円をだまし取ったとして逮捕された。体が不自由として、荷造りサービス付きの見積書を福祉事務所に提出し、転居費を高く申請していた。

 同じ手口で〇四年二月に大阪府摂津市から足立区に転居する際にも、摂津市の福祉事務所から転居費四十四万円をだまし取った疑いもある。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070305/eve_____sya_____001.shtml