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2007年03月05日(月) 14時36分

上祐代表が公安調査庁に、「脱会」の説明か読売新聞


公安調査庁に向かう上祐代表(午前11時過ぎ)

 オウム真理教の上祐史浩代表(44)を支持する「上祐派」の脱会を巡り、上祐代表が5日、公安調査庁を訪れた。

 教団は団体規制法に基づく観察処分の対象となっていることから、近日中に行う脱会についての説明などを行ったとみられる。

 上祐派は、松本智津夫死刑囚(52)の影響力を排除した新団体の設立を目指しており、同日夜にも周辺住民に脱会に関しての説明を行う見通し。教団関係者によると、教団の信者数は現在、約1650人だが、脱会するのは出家信者約60〜70人を中心に在家信者と合わせて計約200人とみられる。新教団の設立は5月ごろになるとみられる。

 教団を巡っては、ここ数年、「脱松本」を主張する上祐派と、「松本帰依」を強める反上祐派の対立が激化。両派は一昨年末から、在家信者を対象にした説法会の会場を別々に“分裂開催”したり、昨年7月からは東京都世田谷区の教団本部の2棟のマンションに別々に分かれて居住を始めて、会計も分離されていた。

 一方、上祐代表が脱会した後の教団の次期代表には、教団最古参のメンバーの一人である野田成人最高幹部(40)が就任するとみられる。野田幹部は読売新聞の取材に対し、「社会に対する説明責任を果たすため代表を引き受ける」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070305i207.htm