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2007年03月05日(月) 03時03分

IXI粉飾、無価値のCDを300億円と計上読売新聞

 東証2部で上場廃止となったIT関連企業「アイ・エックス・アイ(IXI)」(大阪市、民事再生手続き中)の粉飾決算事件で、IXIが商品価値のないCD—ROM約400枚を、約300億円の価値があると偽って決算報告していたことが4日、わかった。

 2006年3月期の売上高約400億円の8割近くに相当。大阪地検特捜部や証券取引等監視委員会は、CD—ROMが取引に実態があるように見せかけるための「小道具」として保管されていた可能性が高いとみて、IXIの売り上げの大半が架空循環取引だったことを裏付ける物証として、捜索時に押収している。

 関係者によると、今年1月の社内調査の際、「販売管理システム一式」などと書かれたラベルが張られたCD—ROMが計約400枚保管されていた。担当者の説明では、「販売予定」商品と、「販売済み」商品の複製品の2種類あり、「販売予定」のものは資産に、「販売済み」のものは売上高として計上し、決算報告書などを作成していたという。

 CD—ROMは、どんなOS(基本ソフト)やアプリケーション(応用ソフト)を使っても作動せず、技術者が解読したところ、意味不明のデジタル情報が書き込まれていた。社内調査では「CD—ROMの商品価値はない」と判断したという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070305ic03.htm