記事登録
2007年03月05日(月) 12時14分

薬害ヤコブ大津訴訟全42件和解…原告患者は既に死亡読売新聞

 汚染されたヒト乾燥硬膜を移植されクロイツフェルト・ヤコブ病を発症した患者らが国や製薬会社などに損害賠償を求めた薬害ヤコブ病大津訴訟で、2005年に提訴した金沢市内の男性患者(06年に39歳で死亡)の和解が5日、大津地裁で成立した。

 和解金額は請求通り7480万円。患者や遺族が1996年から提訴した計42件の大津訴訟は、これですべて和解が成立した。原告患者42人は全員が死亡している。

 薬害ヤコブ病を巡っては、96年11月、滋賀県湖南市の谷三一さん(58)と患者の妻たか子さん(01年に46歳で死亡)が全国で初めて、乾燥硬膜の製造元「ビー・ブラウン社」(ドイツ)と輸入を承認した国などに約9000万円を求めて大津地裁に提訴した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070305i306.htm