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2007年03月04日(日) 03時02分

<ペコちゃん焼>ファンの声が後押し…1カ月半ぶり復活へ毎日新聞

 名物「ペコちゃん焼」が5日、約1カ月半ぶりに復活する。不二家飯田橋神楽坂店(東京都新宿区)のオリジナル商品で、本社の期限切れ原料使用問題に伴い販売を休止していたが、再開を望む多くのファンの声に後押しされて再出発する。
 ペコちゃん焼は、ペコちゃんの顔をかたどった生地にあんなどを入れた大判焼きで、1個105円。同店がフランチャイズ店になった1967年の数年後、全国十数店で売られたが、70年代前半には同店だけに。雑誌で紹介されたのを機に、全国区の土産物としても定着した。
 原材料や製造も自前の商品だったため、本社の不祥事発覚後もしばらく販売を続けたが、1月15日、自主的に休止。その後、激励や再開を望む全国からのメール、電話が絶えず、同店社長の平松南さん(64)は家族会議を重ね、再開を決めた。「廃業も一時考えたが、本社の衛生管理体制も固まった。お客様が戻ってくれるか心配だが、信頼回復に向け全力で頑張りたい」と話す。
 5日は正午に開店。再開に向けた思いや、女優・冨士眞奈美さんらの応援エッセーなどをまとめた小冊子1万部も配る。店長の次男潮(うしお)さん(34)は「不祥事の中、ペコちゃん焼を必要とする方が大勢いてくださることに感謝でいっぱい。再開が不二家全体にいい空気を送り込むきっかけになれば」と話している。【清水優子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070304-00000006-mai-soci