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2007年03月03日(土) 10時09分

NYダウ、終値120ドル安 週間下落幅533ドル朝日新聞

 2日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平均の終値が前日終値より120.24ドル安い1万2114.10ドルとなり、2日連続で下落した。世界同時株安につながった2月27日の急落以降、下落基調が止まらず、1週間の下げ幅は533.38ドルと、巨額粉飾事件による会計不信に揺れた02年7月以来の大幅下落を記録した。相場の先行き不安はぬぐえないままだ。

 2日の取引は、日欧での株価下落が続いたことを受けて買い注文が先行したが、午後に入って再び下げ足を速めた。

 同日のニューヨーク外国為替市場の円相場でも、前日に続いてドルが売られ、円高ドル安が進んだ。午後5時時点は前日同時刻時点に比べ80銭円高ドル安の1ドル=116円74〜84銭。

 円高傾向は、超低金利の日本で借り入れた円資金を外貨に換え、高利回りの外国証券などに投資する「円キャリー取引」の解消が続いたためと市場でみられている。世界的な株価急落で、ヘッジファンドなどが海外投資を急速に引き揚げ、各国の株価やドルがさらに下落する悪循環になっているようだ。

 2日の欧州株式市場も英国でわずかに小反発したものの、仏独は4日連続の下落。世界的な株安の連鎖が止まらずに週をまたぐことになり、市場関係者の間では「当面は不安定な相場展開が続く」との見方が多い。

http://www.asahi.com/business/update/0303/007.html