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2007年03月03日(土) 20時25分

「拉致進展なければ、独自制裁解除せず」と麻生外相朝日新聞

 麻生外相は3日、福岡市で講演し、7日からハノイで開かれる日朝問題の作業部会について「拉致の話が進まない限りうちは金を払うつもりはないし、万景峰(マンギョンボン)号の入港禁止を解くつもりもない。はっきりメッセージとして向こうに伝えておかないといかん」と述べた。拉致問題が進展しない限り、今回の交渉で北朝鮮側が日本独自の制裁解除を求めても応じない姿勢を示したものだ。

 麻生氏は「日本が万景峰号の往来を止め、米国が(北朝鮮関連口座が凍結されている銀行である)バンコ・デルタ・アジア(BDA)の決済を認めないという二つが(制裁では)一番大きかった」と昨年来の経済・金融制裁の効果を強調。拉致問題解決のために6者協議全体の枠組みの中で参加国が結束して対応する必要性を訴えた。

http://www.asahi.com/politics/update/0303/008.html