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2007年03月03日(土) 15時48分

青森刑務所看守2人を減給処分読売新聞

不正差し入れ、護身術かける

 青森刑務所(青森市荒川藤戸)は2日、受刑者への差し入れを不正に認めるなどしたとして、男性看守(28)を減給10分の1(2か月)、男性主任看守(38)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にした。

 同刑務所によると、看守は2006年2〜5月、受刑者に対する食べ物の差し入れが禁止されているのにもかかわらず、受刑者4人に差し入れられた菓子をそのまま認めたほか、同年1月と6月、差し入れを認められた人以外からの本をそのまま受刑者に渡した。看守は2日、依願退職した。

 主任看守は05年9月〜06年2月ごろ、男性受刑者に「殴りかかられた時はどうするか」と聞かれて護身術の技をかけたり、注意する際に尻をたたいたりした。また、06年4〜5月には受刑者に対し、別の受刑者の護送先を教えるなどした。

 いずれも受刑者からの申し出により発覚した。同刑務所の佐々木久男所長は「職員がこのような事案を引き起こし、誠に遺憾。再発防止に全力を尽くし、信頼回復に努めたい」との談話を発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news001.htm