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2007年03月03日(土) 00時00分

着服額は15万円 県住宅課の9人が172回 東京新聞

 県住宅課の複数の職員が出張旅費をだまし取っていた問題で、県は二日、二〇〇四−〇六年度に職員九人が百七十二回にわたり不正に出張旅費を請求し、計約十五万円を着服していたことが確認できたと発表した。

 同課によると、県営住宅の建設現場に出張した際、県まちづくり公社の車に同乗したのに、電車やバスの公共交通機関を使ったように申請し、出張旅費をだまし取っていた。同課は県営住宅整備室の職員ら三十九人から聞き取り調査を行い、合わせて旅行申請簿や公社の運転記録と突き合わせて確認した。

 記録が残っている〇三−〇六年度に計三千五百九十七回出張し、約四百十万円が出張旅費として支払われていた。

 着服額が最も多かった職員は七十八回で八万千四百円、最も少なかったのは二回で千百円だった。着服した九人を処分するとともに上司の管理監督責任も問うという。同課は今後、公社の車に同乗することを禁じて再発防止を図るという。

 高橋諭・県県土整備部次長は「事後の修正を怠ったり、出張旅費の申請方法を的確に把握していなかった。意図的ではないと考えている」と弁明した。 (林容史)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20070303/lcl_____cba_____003.shtml