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2007年03月03日(土) 00時00分

ファームウェア(ふぁーむうぇあ)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 パソコンを構成する物というと、物理的な機械をさすハードウェア、それらハードウェアをコントロールするソフトウェアがまず浮かぶと思います。このふたつの橋渡しをするものとして中間に存在するのがファームウェアですワン。

 ハードウェアの基本的な制御を行うソフトウェアのことです。ソフトウェアは後から購入してインストールするものというイメージですが、ファームウェアは元からハードウェアの中に組み込まれています。限りなくハードウェアに近いソフトウェアと言えましょう。

 ファームウェアが使われているものというと、代表的なものがパソコンの中のマザーボードというパーツ。このパーツのメモリーにはBIOSと呼ばれるファームウェアが入っています。ほかにパソコン関連ではCD-R、DVD-Rなどのドライブやダイアルアップルーターなどに使われていることが多いです。ほかにデジタルカメラなどでも活用されています。

 ファームウェアは後からアップデートすることが可能です。これによって出荷後に見つかった不具合が解消されたり、基本性能が拡張されたりすることがありますワン。たとえば、CD-Rドライブではディスクのライティング品質が向上する、と言った具合です。「ウィンドウズのアップデートはするけれど、それ以外のアップデートなんてしないなあ」という人もけっこういると思いますが、たまに自分のパソコンや周辺機器のメーカーサイトをのぞいてみると、ファームウェアのアップデートプログラムが出ているかもしれませんワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070303nt07.htm