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2007年03月03日(土) 10時00分

村上世彰も法廷で泣いた日刊ゲンダイ

 ホリエモンに続いて村上の目にも涙だ。ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反罪に問われた村上ファンド元代表の村上世彰(47)の公判が27日、東京地裁(高麗邦彦裁判長)で開かれた。公判には村上の側近だったファンド元幹部が出席。ライブドアによるニッポン放送株買い占め計画を「堀江貴文と村上の掛け合い漫才。夢物語だった」と述べ、「ファンドの崩壊を避けるために(容疑を)認めた。記憶違いも肯定した」と証言した。
 検察側はライブドアが04年11月8日の会議で、ニッポン放送株の買い占め方針を村上側に伝えたとしている。
 弁護側の反対尋問では逮捕までの経緯が詳述された。村上が任意聴取の際に検事からインサイダー事件で逮捕された堤義明元コクド会長(有罪確定=72)を引き合いに出され、「堀江さんは他の役職員に累を及ぼし、堤さんはひとりできれいに認めた。どちらになりたいか」と言われたエピソードも明かされた。
 村上がハンカチで目頭を押さえたのは、その後。自身の逮捕の2日前に、村上を除く幹部らが集まって協議し、逮捕者を減らすために否認から一転、容疑を認める方針転換を決めた話が出た時だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070303-00000006-gen-ent