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2007年03月03日(土) 00時00分

職員会館の使用料 1億380万円返還を 東京新聞

 千葉市が市職員互助会に職員会館として使用させている施設の一部を、長年にわたって互助会に使用料を払って借りていた問題で、市は二日の市議会総務常任委員会で、互助会に対し最大十年前にさかのぼり、使用料や光熱水費など約一億三百八十万円を返還するよう請求したことを明らかにした。 (荘加卓嗣)

 市が所有し、福利厚生目的で互助会に無償で提供している市職員会館スペース(同市中央区、千葉中央コミュニティーセンター内)の一部を、市会議室、技術管理課分室として、年間約七百万−八百万円程度で互助会から借りている。この問題をめぐっては、市民オンブズ千葉が一月に、五年前にさかのぼり総額約八千万円の返還勧告を求める住民監査請求を行っている。

 市は、一九七四年に互助会と締結した協定書に基づく職員会館の使用許可を、二月末で解除。使用料などの返還を求めるほか、今後は会議室の返還も求め、互助会などが必要とするスペースについては、目的外使用許可の申請を求めるとしている。

 市から返還請求を受けた互助会は、九日に理事会を開き、返還を決める見通し。互助会の説明によると、使用料は互助会職員の賃金などに充てていたという。

 岡田和哲財政局長は、「長年の慣習として見過ごしてきたことについては、大変反省している」と述べた。

 互助会は、市職員の福利厚生などを目的に設立され、会長は小島一彦助役。職員約七千八百人が加入している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20070303/lcl_____cba_____000.shtml