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2007年03月03日(土) 07時02分

秋田・自動速度取締装置訴訟 公訴棄却見直しへ 最高裁河北新報

 最高裁第一小法廷(涌井紀夫裁判長)は2日までに、自動速度取締装置の測定に基づき、道交法違反罪に問われた男鹿市の男性(41)の上告審弁論を29日に開くことを決めた。

 弁論が開かれることから、装置の信用性には疑いが残るとして、一審秋田簡裁の有罪判決を破棄、公訴を棄却した二審仙台高裁秋田支部判決が見直される可能性が高まった。

 二審判決によると、男性は2004年8月、秋田県天王町(現潟上市)の県道で乗用車を運転。自動速度取締装置に検知され、法定速度を32キロ上回る時速92キロで走行したとして摘発された。

 一審は装置の測定値の信用性を認め、罰金6万円を言い渡した。だが、二審判決は「実際の速度より高く測定されるプラス誤差も出ると考えるべきだ」などと述べ、一審判決を破棄。検察側は「装置のシステム上、マイナス誤差しか生じない。日本の交通取り締まりを根底から覆しかねない」として上告していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070303-00000007-khk-l05