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2007年03月03日(土) 00時00分

政調費問題で品川区議会 議長是正勧告など導入 東京新聞

 政調費を三会派が返還した品川区議会は二日、会派に対し視察経費の詳しい内訳を求めたり、使途について議長による是正勧告を導入するなど、政調費制度の改善策を発表した。政調費の支給額は、現在と同じ議員一人あたり月額十九万円を維持した。品川自民党区議団も同日、独自の改善策を発表、来週半ばに凍結している政調費交付を再開したいとしている。 (越守丈太郎)

 同区議会では昨年十二月、飲食代を政調費の支出対象から外し、議長の訓令で使途基準を変更できると条例改正をした。一連の問題を受け各会派の代表者らが協議し、二日に合意したものが改善策となった。

 政調費の使途について今後、▽視察経費として領収書を添付する際には視察地、日時、内容を記入▽十万円以上の高額備品の購入には会派で台帳を作成▽政党活動や選挙関係費、政治資金パーティーは対象外▽内容が不透明な申請があった場合は議長が会派に是正勧告するなどとし、即日実施。

 同区議会の塚本利光議長は「政調費を返還した会派にはそれだけ問題があったのだから、反省の糧としてほしい。区民から受けた厳しい指摘を真剣かつ重大に受け止め襟を正したい」と話した。

 自民党区議団の須藤安通幹事長は「二度とこのようなことを起こさないようにしたい」、区民連合の土井洋一幹事長は「自律的に(使い方を)改めていかなくてはならない」、公明党の三上博志幹事長は「大切な税金を使って申し訳ない」とそれぞれコメントした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070303/lcl_____tko_____000.shtml