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2007年03月03日(土) 00時00分

ポジション「日本での下積み、後悔ありません」朝日新聞

 「わずかな苦労など、あなたにだけ与えられた幸福だと思ってください。人間が大きく成長する時間となるはずです」

日本で第6集アルバムを出したポジション

 日本で活動して最近、第6集アルバムを出したポジション(本名イム・ジェウク・32)が、最近相次いで伝えられる芸能界の残念なニュースについて、このような思いを打ち明けた。

 彼は「日本での生活は大変だったが、今、新しいアルバムを完成した形で発表する手助けになった。人生全体からすれば一瞬の苦しみだったといえる。楽しい瞬間は思い出にならない」と語った。

 日本のヒット曲をリメークした「I LOVE YOU」の逆輸出に自信を持って 玄海灘を渡った彼は、1995年の歌手デビュー後、初めて苦労を味わった。期待した反応どころか、誰も認めてくれなかった。人気稼業の芸能人にとって大変な時期だったが、自ら選択した日本行きという道に後悔はなかった。

 「率直に言って、私は歌手生活で苦労をしたことがありませんでした。しかし日本ではすべてを下積みから始めなければなりませんでした。初めのころの慢心が恥ずかしく、自分自身を責めながら徐々に現実を受け入れていきました」

 言葉と文化から学びなおした彼は、昨年4月、東京・渋谷でライブを開いた。「歌詞をようやく読める程度で開かれたイベントなので、自分の感情がそのまま伝えられなかった」としつつも「1年過ぎた今は日本語にもだいぶ慣れたので、5月に出る日本語のシングルは感情表現が変わっているはず」と断言した。

 ポジションは「日本へ行ったのは円を稼ぐためという理由もあったし、自分自身の成功のための選択でもあった」と明らかにした。これからさらに3年は日本で活動しながら自身の「ポジション」を確固としたものにするというのが彼の目標だ。

 話題は自然に、最近日本の娯楽番組に出演したところ、「円を稼ぐために来たのか」と言われたという東方神起の話に移った。

 「円を稼ぎにきたというのは何でもありません。出演者をいじめる番組は日本にはたくさんあります。特に過剰に反応する必要はありません。日本の文化として受け入れればいいでしょう。いたずらに韓国の人が拡大解釈すれば彼らに負けることになると思います」 彼は、日本の刺激的な文化を自分たちの尺度で判断すると、日韓間の文化交流の障害になるのではという憂慮を示した。

http://www.asahi.com/culture/korea/TKY200703030175.html