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2007年03月03日(土) 00時00分

千葉市 互助会に1億円返還請求朝日新聞

 千葉市が職員互助会に無償貸与している市職員会館の会議室などを、自ら賃料を払って借り続けていた問題で2日、同市は互助会に対して、すでに支払った会議室賃料や光熱水費の負担分など計約1億384万円について返還請求したと発表した。

 返還請求は2月28日付。互助会側は返還する方針という。

 今回請求したのは、互助会が、会議室の使用料などとして市や職員組合、民間企業などから得た収入と利息の計約7318万円と、互助会などが使用しながら市が負担していた光熱水費と利息の計約3066万円をあわせた、総額約1億384万円。

 同会館は、市職員の福利厚生を目的とした施設。互助会に、福利厚生目的で無償貸与を始めたのは74年から、市が会議室の賃料を支払うようになったのは91年ごろからという。だが、債権請求の時効があるため、市の支払い分は過去10年間、職員組合や民間分は同5年間にさかのぼって請求。光熱水費は同5年間分を請求した。市は、これまでに支払った賃料と光熱水費の総額は「計算していない」という。

 これまで市は同会館全体を、互助会に無償貸与していた。今後はこれをやめ、事務室などとして互助会が実際に使っているスペースに限り、無償貸与を続けるという。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703030001