記事登録
2007年03月03日(土) 00時00分

説明せずに退任朝日新聞

 ★★菰野町長100万円受領★★

 「記憶にない」繰り返す

 四日市市内に本店があるスーパーの会長から03年1月に現金100万円を受け取っていた問題が2日に発覚した菰野町の服部忠行町長が同日、5期20年の任期を終えて退任した。服部町長は、現金受領についての詳細は「記憶にない」と繰り返した。スーパー会長の説明と食い違う部分もあったが、具体的な説明を果たさないまま役場を去った。

 服部町長は同日朝の取材に対し、現金を受け取ったことは認めたが、場所や現金の使い道などについては「記憶にない」を連発。「当時の会計責任者が亡くなっており、わからない」とした。会長とは「現金を受け取った際に初めて会った」と説明していた。

 しかし、スーパーの会長は同日午後、朝日新聞の取材に応じ、「(現金は)選挙用の事務所で直接、渡した」と話し、服部町長については「以前に御在所岳に一緒に登ったことがあり、親しくしていた。(現金を渡した当時)服部さんは『助かります。ありがたい』と言っていたと思う。領収書も受け取ったと思う」と話した。

 服部町長は同日夕になって、面識があったことを認めた上で「深いつきあいはほとんどなかった」と釈明した。現金受け渡しの場所については「会長が選挙用の事務所に来たことはないと思う」と食い違いを見せた。

 服部町長は同日夕、最後の勤務を終えた後、惜別式に出席。退任のあいさつでは「新しい町長の下でアイデアを出して、発展のために努力していただきたい」などと話した。約300人の職員に見送られながら役場を後にした。

http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000703030001