記事登録
2007年03月02日(金) 00時00分

精神科の救急対応 今秋、全県で実現実施へ朝日新聞

  横浜市内の2病院が新たに精神科の深夜対応を始めることになり、今年10月にも県内全域で「精神科救急」の24時間化が実現する見通しだ。精神病患者の地域生活を支えるためにも有効という。

  深夜、早朝に症状が悪化した患者が出た場合、県と横浜、川崎両市が共同設置している精神科救急医療情報窓口が相談を受け付け、必要に応じて受診可能な医療機関を紹介している。05年度は年間約4600件の相談が寄せられたという。

  しかし、県内では5病院が24時間対応をしているが、平日の深夜、早朝に受け入れるのは、本人や他人に危害を加える恐れがあるとして警察が保護した人に限っている。

  このため、患者団体などからは「警察官を呼ぶには抵抗がある」として、平日の24時間対応を求める声が出ていた。

  新たに精神科救急に対応するのは、横浜市中区の市立みなと赤十字病院と、横浜市鶴見区にオープンする済生会横浜市東部病院。県と両市は、両病院の状況を見て、10月にも県内で平日深夜、早朝に症状が悪化した患者が出た場合、警察を介さずに受け入れ病院を紹介するという。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000703020001