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2007年03月02日(金) 12時02分

ファーストオプション先物取引被害:ファースト社を告訴 /秋田毎日新聞

 ◇先物取引かたり顧客から詐取
 高利回りで元本保証の先物取引をかたって顧客から多額の金をだまし取り、被害者600人以上被害総額30億円以上とされる「ファーストオプション」(秋田市山王5、細川広明社長)=破産手続き中=の問題で、県内の70代男女2人が先月28日、代理人の被害者弁護団を通じ、同社を詐欺の疑いで秋田中央署に告訴していたことがわかった。同市で1日開かれた第2回債権者集会で、弁護団が債権者らに報告した。告訴を受けた同署は「関係資料を検討する」などとして、まだ受理していない。
 被害者弁護団の近江直人弁護士によると、告訴した男女は、04年12月〜06年3月の契約12件について詐欺罪適用を求めたという。また第2回債権者集会では破産手続きについて、帳簿資料がないことから債権回収は依然困難なことが報告された。参加した債権者約40人からは「なぜ細川社長が逮捕されないのか」など県警に同社や社員の立件を強く求める声が上がったという。【百武信幸】

3月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070302-00000093-mailo-l05