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2007年03月02日(金) 00時00分

テレビ大阪、元幹部の着服1億9千万円に 社長らを処分朝日新聞

 テレビ大阪(大阪市)のIT事業部門の元局次長級幹部(48)=懲戒解雇=が多額の外注費を着服したとされる問題で、同社は2日、富沢秀機社長を減給30%(3カ月)とするなど計16人を処分したと発表した。社内調査の結果、元幹部の着服額がさらに約2000万円増え、総額約1億9000万円になったことも明らかにした。

 他に減給(20〜10%)となったのは、立岩文夫専務(2カ月)▽鈴木清文常務(1カ月)▽岡一裕総務経理局長(同)の3人で、別の役員や元幹部の上司ら12人が厳重注意。同社は処分と併せ、「業務監査委員会」の新設など7項目の再発防止策も明らかにした。

 同社によると、元幹部は99〜06年、取引先に架空あるいは水増ししたソフト開発費などを請求させ、テレビ大阪が支出した外注費約1億9000万円を自らが関与する会社の口座に入金させたという。同社は昨年11月、元幹部を背任容疑で大阪地検に告訴している。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/OSK200703020070.html