政務調査費の不適正支出が発覚したことを受け、2001年度以降の支出の総点検を進めていた東京都品川区議会の自民党区議団は2日、不適正だったり誤解を招いたりする支出が5年半で計約1450万円に上ったとして、延滞金を含め計約1770万円を区に返還した。
同区議団はすでにスナックでの飲食費や家族同伴の視察費など計約1150万円を4回に分けて返還しており、これらの延滞金も含めた返還総額は約3350万円となった。
同区議会の各会派で01年度以降の領収書を調べたところ、自民党区議団の返還額が特に多かった。
今回の約1450万円のうち、焼き肉店や居酒屋、すし店などでの飲食費が「700万〜800万円を占める」(自民区議)という。6000円以上のタクシー代や未明までの駐車料金のほか、官能小説、推理小説などの書籍代も約1万6000円を返還した。個人事務所用とみられる家具購入代や電気工事代もあった。