餞別３５万円受け取る　社保庁幹部を処分（朝日新聞）

2007年03月02日(金) 19時33分

　社会保険庁は２日、指導・監督対象である病院などから餞別（せんべつ）として３５万円を受け取り、国家公務員倫理規程に違反したとして、社会保険業務センター中央年金相談室長（５７）を同日付で停職１カ月とする懲戒処分を発表した。近く、室長の降任・降格人事も行うとしている。

　室長は、昨年９月１日付の人事異動で宮城社会保険事務局長からの転任が決まり、８月末に管内の病院や社会保険関係団体の職員ら２４人から計３５万円の餞別を受け取った。このうち２３人は宮城社会保険事務局の元職員だった。

　同年９月下旬に本庁の内部通報窓口に、室長が餞別を受け取った事実を知らせる匿名メールが届いた。本庁の調査に対し室長は事実を認め、９月末に病院などに餞別を全額返還した。