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2007年03月02日(金) 14時31分

「組合は監査及ばぬと提案」岐阜県裏金めぐり元出納長朝日新聞

 岐阜県の裏金問題で、県職員組合に隠された裏金の一部を着服したとして業務上横領の罪に問われた元県職員組合副委員長、木下三千男被告(49)=岐阜市御望2丁目=の第3回公判が2日、岐阜地裁であった。検察、弁護側双方が証人申請した藤田幸也・元出納長(70)が出廷。裏金の扱いについて当時の県幹部から相談を受けた際の経緯について「(組合は県と)組織が違い、監査が及ばないので、組合OBの立場から一つの案として示した」と述べて、組合に隠蔽(いんぺい)する方法を自ら発案したことを改めて認めた。

 藤田元出納長は「自分は組合との橋渡し役だった」と裏金集約への関与を認めつつも、裏金集約や管理の実態については「報告もなく、知らなかった」と証言した。

http://www.asahi.com/national/update/0302/NGY200703020006.html