記事登録
2007年03月01日(木) 00時00分

公金3500万円 前助役が流用/東村朝日新聞

 沖縄県東村の比嘉勝正・前助役(62)=06年12月末で辞職=が村の公金3500万円を私的に流用していたことが、村の調査でわかった。前助役は2月14日までに全額を返済した。村は刑事告訴も検討している。

 村によると、比嘉・前助役は収入役だった02年6月、村が農協に預けている約7千万円を担保に3千万円を借り、別の金融機関の口座に移した。その後、利息だけを払い、05年2月に同じ担保で500万円を追加で借りていた。通帳も印鑑も前助役が保管していた。

 今年2月5日、村の担当者が預金の切り替えに農協を訪れた際、「3500万円を返さないと、通帳は渡せない」と言われ、発覚した。前助役は「一部は息子の家を建てる時に使ったが、他の使途については言えない」と話しているという。

 比嘉・前助役は昨年12月末、今年4月の村長選に立候補するために辞職したが、この問題の発覚後、出馬を取りやめた。

http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000703010002