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2007年03月01日(木) 21時09分

偽造キャッシュカードなどの被害件数大幅減朝日新聞

 金融庁が1日まとめた、06年4〜12月の偽造キャッシュカードによる不正な預金引き出しの被害件数は357件と前年同期比で4割近く減少した。ICキャッシュカードの導入など金融機関の対策が進んだためで、1件あたりの被害金額も減った。ただ、盗難カードやインターネットでの被害件数は増加しており、金融庁は暗証番号を類推しにくい数字とするなどの対策を預金者に呼びかけている。

 偽造カードの被害件数は02年度の8件から05年度は892件と大幅に増えていた。平均被害額も03年度の312万円をピークに06年度は97万円と大幅に減った。預貯金者保護法によって銀行などの補償を受けた客は98.1%だった。

 また06年4〜12月の盗難カードとネット取引の被害件数はそれぞれ5235件(前年同期比28%増)、55件(同44%増)と増加したが、被害金額は減少。いずれも5割以上の客が銀行から補償を受けた。金融庁は「カードのIC化のほか、現金自動出入機(ATM)などで出金金額を制限した効果が大きい」とみる。

http://www.asahi.com/business/update/0301/184.html