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2007年03月01日(木) 07時58分

東京・大田区長、交際費から25万円不適切支出朝日新聞

 東京都大田区の西野善雄区長が03〜05年度の3年間に、区長交際費から政治資金パーティーに計25万4000円を支出していたことが朝日新聞の調べでわかった。政党の新春年賀会や政治家の出版祝いにも計12万9000円を支出していた。02年の大阪高裁判決では、交際費のこうした支出は違法との判断が示されている。

 朝日新聞が大田区に情報公開請求し、交際費の支出先を調べた。

 西野区長の交際費のうち、国会議員や都議、区議らの政治家やその後援組織、政党への支出は慶弔費を除き、3年間で計約80万9000円にのぼった。支出内容を調べたところ、政治資金パーティー25万4000円(16件)▽政党や政党支部主催の新春年賀会11万4000円(7件)▽政治家の出版祝い1万5000円(2件)——などとなっていた。

 首長の交際費をめぐっては、大阪高裁が02年、パーティー▽政党の新春年賀会や定期大会▽議員の出版祝いなどへの支出を「行政の政治的中立性の要請に反する」とし、原告側の返還請求を一部認めている。

 西野区長は「判例は尊重する。政治資金パーティーなどへの支出は自粛するよう支出基準を改めたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0301/TKY200702280382.html