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2007年03月01日(木) 12時27分

村の公金3500万円を私的流用 沖縄・東村の前助役朝日新聞

 沖縄県東村の比嘉勝正・前助役(62)=06年12月末で辞職=が村の公金3500万円を私的に流用していたことが、村の調査でわかった。前助役は2月14日までに全額を返済した。村は刑事告訴も検討している。

 村によると、比嘉・前助役は収入役だった02年6月、村が農協に預けている約7000万円を担保に3000万円を借り、別の金融機関の口座に移した。その後、利息だけを払い、05年2月に同じ担保で500万円を追加で借りていた。通帳も印鑑も前助役が保管していた。

 今年2月5日、村の担当者が預金の切り替えに農協を訪れた際、「3500万円を返さないと、通帳は渡せない」と言われ、発覚した。前助役は「一部は息子の家を建てる時に使ったが、他の使途については言えない」と話しているという。

 比嘉・前助役は昨年12月末、今年4月の村長選に立候補するために辞職したが、この問題の発覚後、出馬を取りやめた。

 宮城茂村長は「今のところ、実害はないが、使途がわかっていない。本人が調査に協力しなければ司直の手を借りて解明するしかない」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB200703010006.html