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2007年03月01日(木) 00時00分

ネットのチケット詐欺初公判 ほう助罪適用求める 東京新聞

 宝塚歌劇団や堂本剛さんらの公演チケットを偽造しインターネットオークションの落札者から金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた東京都港区六本木、無職高橋直宏被告(26)の初公判が二十八日、前橋地裁(三上潤裁判官)であった。高橋被告は「犯行に関与したが、直接詐欺などは行っていない」と述べた。弁護人は共犯者との共謀もないとして、詐欺ほう助罪の適用を求めた。

 起訴状などによると、高橋被告は昨年三−五月、西岡賢一郎被告(35)=詐欺罪などで公判中=らと共謀しネットオークションで偽造チケットを売り、約二百二十万円をだまし取った。神奈川、埼玉など二十二都府県の六十七人から一千九十万円を詐取したとみられる。

 検察側は冒頭陳述などで、チケットを偽造された「ローソンチケット」(東京都)などの被害について、公演の混乱回避や偽造対策などに計約四千六百万円を費やしたと指摘。同社がチケット販売委託契約を解除されたことで、約十一億五千万円分の取引が打ち切られたことも判明している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20070301/lcl_____gnm_____002.shtml