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2007年03月01日(木) 10時00分

「まとめ払い」で“得”暮らし日刊ゲンダイ

「毎月支払っている生損保の保険料などの中で、1年分まとめ払いすれば、割安になるものがあります。現役サラリーマンはもとより定年退職者も知っておけばお得です」——こう指摘するのはファイナンシャル・プランナーの紀平正幸氏だ。紀平氏に1年分のまとめ払いで割安になるものを挙げてもらった。

●養老保険の保険料
 郵便局が販売しており、40歳の男性が支払い期間10年で100万円の養老保険に加入している場合、毎月の保険料は8780円で、毎月払いなら年間10万5360円。これに対して1年分のまとめ払いなら10万2287円と3073円安くなる。

●火災共済の保険料
 全労災へ住宅2000万円の火災保険に加入なら、毎月の保険料は3200円で、年間は3万8400円。それが年払いなら3万6000円と2400円のオフだ。

●自動車の保険料
 ソニー損保の場合、30歳以上の加入者で、対人保険無制限、対物保険2000万円、搭乗者傷害保険金1000万円、車種がクラウンクラスなどの条件だと年間保険料18万9600円に対して、1回払いなら18万610円と8990円お得。
「月払いのタイプに加入しているなら、年払いによって割安になる可能性がありますので、損保会社に問い合わせてください」(紀平氏)

●NHKの受信料
 受信料は口座引き落としが一般的だ。通常2カ月ごとの引き落としだが、1回払いなら割安になる。衛星カラー契約の場合、年間2万7480円に対して2万5520円と1960円安い。また口座引き落とし年1回払いの視聴者には、「家族割引」が適用される。これは夫が単身赴任した、子どもが地方の大学に入学したなんてときは、家族割引で、夫や子どもが支払う受信料が2万5520円から1万6400円と36%引きとなる。

●任意継続健康保険
料と介護保険料 
 こちらは定年退職者向けで、退職後に国民健康保険に加入すると、前年度の収入に基づき医療・介護の両方の保険料が算出されるので、高くなりがち。そこで今まで加入していた健保組合に2年間だけ加入が認められ、保険料を抑えることができる。退職1年前の平均給与が30万円なら支払う健康保険料は年間20万8800円、介護保険料は3万2400円。1年分まとめ払いなら前者は4377円、後者は680円割安だ。

●国民健康保険料
「1年分のまとめ払いで割安にしてくれる自治体はあります。東京など大都市は、かつては割引制度を導入していましたが、今はそうした制度はありません。住んでいる自治体に『有無』を尋ねることです」(紀平氏)
 生命保険料も、各社まちまちだが、まとめ払いによる割引はあるので、担当者に聞くべきだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000008-gen-ent