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2007年02月28日(水) 00時00分

川口市 超高層ビルを制限朝日新聞

◇市景観計画策定

 川口市は景観計画を策定し、27日、概要を発表した。市内の建築物の高さを原則10メートル(3階程度)から45メートル(15階程度)に抑えたことが特色で、同計画で市全域に高さ制限をする都市は全国で2番目という。しかし、市中心部では最高100メートル(33階程度)まで認められる。

 景観計画は景観法に基づく街づくりの手法。マンション建設が相次ぐ川口市は05年に景観計画を策定できる景観行政団体になり、市民らの意見も聞き、「多様な景観で創(つく)られる水と緑の美しい都市」を目指すとした。

 主な景観形成基準は建築物の高さを都市計画法の用途地域別に原則として10〜45メートルに制限すること。幹線道路沿いでは例外規定もある。

 JR川口駅や埼玉高速鉄道川口元郷駅周辺などの最高限度は用途地域によって50〜100メートル。98年建設の55階、185メートルのマンション「エルザタワー」の元郷2丁目周辺もこの制限区域に入る。

 現在、100メートル以上のマンションは2棟で、エルザのような超高層ビルは建てられなくなる。

 開会中の市議会に提案している景観形成条例に基づいて、指導や助言に従わない場合は勧告や公表ができる。

 景観計画の施行は10月1日の予定だ。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000702280002