記事登録
2007年02月28日(水) 00時00分

トヨタ、北米8番目の新工場建設へ朝日新聞

 トヨタ自動車は27日、カナダ、メキシコを含む北米で8番目となる完成車工場を米ミシシッピ州に建設し、09年からSUV(スポーツ用多目的車)を生産する方針を決めた。トヨタの対米輸出は06年に続き07年も100万台を超える見通しで、世界販売首位が目前に迫る中で日米摩擦を回避するには、現地生産を加速させる必要があると判断した。

 投資額は1000億円を超え、年間生産能力は当初は15万台程度、最終的には20万台に引き上げる。北米生産能力(現在175万台)は、3月に始まる富士重工業への委託生産を含め220万台規模に拡大する。

 ミシシッピ州の建設地は、全米の物流拠点であるテネシー州メンフィスに高速道路で接続するほか、トヨタの完成エンジン拠点のアラバマ工場にも近い。

 生産車種は排気量3.5リットル級の中型SUVのハイランダー(日本名クルーガー)。06年に同車は米国で13万台売れたが、すべて日本からの輸出だった。現地生産へ切り替え、対米輸出を抑える。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000702280004