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2007年02月28日(水) 12時27分

高島屋、16億円の申告漏れ指摘 追徴5億5千万円朝日新聞

 大手百貨店の高島屋は28日、大阪国税局の税務調査を受け、06年2月期までの2年間に16億円の申告漏れを指摘され、重加算税2300万円を含めて約5億5000万円の追徴課税(更正決定)を受けた、と発表した。高島屋は3月中に全額を納付する。

 高島屋は、台湾での出店を検討していた海外子会社「統一高島屋」の清算が05年10月に終わったとして06年2月期に2億2000万円の損金を計上した。しかし、国税局は「預金に残高があり、清算が終わったとは認められない」と指摘。損金処理を認めず、悪質な所得隠しとして重加算税の対象とした。

 このほか、日本橋店(東京)など自社所有3店の天井や壁などに高島屋が適用する耐用年数が短く、償却費が多すぎると指摘した。高島屋は「意図的な経理操作は一切なかったが、チェックミスがあったのは事実。改善すべき点もある」としている。

 高島屋は96年2月期までの7年間に約7億円、00年2月期までの2年間に約10億円、それぞれ申告漏れを指摘されている。

http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702280196.html