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2007年02月28日(水) 22時14分

新潟県の旧原子力安全対策室、ビール券換金し預金朝日新聞

 新潟県出納局は28日、旧原子力安全対策室(現原子力安全対策課)が退職者の送別会用に開いた同室名義の銀行の預金通帳に、県内で柏崎刈羽原子力発電所を運転する東京電力や、県内に電力を供給する東北電力から歳暮や中元で受け取った数万円分のビール券を換金し、入金した記録があったと発表した。預金通帳は1冊で、当時の同室職員の自宅で見つかった。90年4月〜97年3月に使用されており、現残高は2231円という。

 同出納局によると、ビール券を換金したお金は90年から95年にかけて入金されてきた。このほかにも、職員が出した送別会の参加費や記念品代が入金されており、これらを通帳で管理し、他県からの視察者の昼食代や土産代、退職者の送別会、新年・忘年会などに使っていたという。

 通帳は同室の担当者3人が管理し、97年4月に職員の一人が引き継いだが、その後、どうして良いか分からず、自宅で保管を続けていた。しかし、まったく使用がないため、今年1月に銀行から県に通知があり、存在が明らかになった。

 東京電力は「00年以降は中元や歳暮を贈った記録はない。それ以前は分からないが、常識の範囲内ではあったかも知れない」。また、東北電力は「中元と歳暮の時期に95年まで4000円ずつを贈っていた」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702280336.html