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2007年02月28日(水) 20時37分

リコール後も発火事故で1人死亡 韓国製の電気ストーブ朝日新聞

 大宇電子ジャパン(東京都)が輸入・販売した韓国製の電気ストーブが、03年のリコール後も発火などの事故が20件起き、1人が死亡、2人がやけどで重軽傷を負っていたことがわかった。回収率は4割未満にとどまっており、経済産業省は28日までに回収強化を指導。同社は広告掲載などで、使用停止と回収への協力を呼びかける。

 経産省によると、リコール対象となっていたのは扇風機型のハロゲンヒーター「SD—80G」。

 強弱切り替えのダイオードが発熱し、発火でやけどを負うなどの事故が03年はじめに3件起きたことから、同年2月末にリコールをしていた。

 だが、その後も04年1月に名古屋市内の独居女性(73)が発火による火災で死亡。05年1月には静岡県内の50代男性が、同年3月にも同県内の30代男性がそれぞれストーブの発火でやけどを負うなど、今年2月までに20件の発煙・発火事故(うち火災が11件)が続いていたという。

 回収対象のストーブは全国で8万317台。今年1月末での回収率は37.4%にとどまっている。問い合わせは大宇電子ジャパン(0120・88・2076)。

http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702280327.html