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2007年02月27日(火) 01時34分

花粉症対策食品で一時意識不明、厚労省が因果関係調査読売新聞

 厚生労働省と和歌山県は26日、花粉症対策商品として販売されているスギ花粉加工食品のカプセルを飲んだ同県内の40歳代の女性が、全身性のアレルギー反応で一時意識不明の重体になったと発表した。

 女性は2日後に意識を回復し、現在は快方に向かっているという。

 和歌山県によると、食品は山形市の「健森」が製造・販売している「パピラ」。女性は23日夜、カプセル1個を飲用して友人とテニスをしていたところ、約30分後に全身にじんましんが出て息苦しくなった。すぐに病院で受診したが、診察中に口の中が腫れて、気道が圧迫され、意識不明に陥ったという。

 和歌山県から連絡を受けた山形県は24日、食品衛生法に基づき、健森に立ち入り調査をした。

 厚労省では、食品と症状との因果関係を調査している。一方、インターネットなどで花粉症に対する効能をうたって販売している点については、無承認医薬品の広告を禁じる薬事法違反の疑いがあると判断。販売業者の所在地が確認された7府県に対し、こうした販売をやめさせるよう業者への指導を要請した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070226i116.htm