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2007年02月26日(月) 10時00分

今年の花見は大混乱になるゾ日刊ゲンダイ

 これはサラリーマンには凶報だ。気象情報会社ウェザーニューズは、今年の桜の開花予想を「東京で3月19日、大阪で22日」と発表。記録的な暖冬の影響で「見頃は4月アタマ」なんて、ウカウカしていると花見シーズンが終わってしまう。となると、3月中の花見開催が増えそうだが、トラブルの火種となりかねないから大変だ。
 まず、決算期のラスト10日間と重なるのが面倒だ。経理部門はてんてこ舞い。営業マンもノルマ達成に向けガムシャラになっている時期だ。一年で最もクソ忙しい時期に、強制参加の花見をこなすのは大きなジレンマ。業績の悪い部署だと「こんな成績では、花見どころじゃない!」と、部長の号令一下で士気がガクン、てなことも起こり得る。
 別れの季節の3月は、異動・転勤シーズン。「後腐れがないから」と花見の席でハメを外すバカが絶対に出てくる。
「もともと転勤や異動の前は、セクハラ被害が多くなる。アルコールの勢いを借り、女性社員にエロ行為を強要するオヤジ社員が続出しないか、心配です」(大企業人事担当者)
 場所取り役がいないのもトラブルのもとになる。どの会社でも、花見場所の確保は新入社員の登竜門だが、3月開催では、もちろん新卒は入社前……。戦力になっていると自負する1年目の若手に2度目の場所取りを命じれば、シコリが残る恐れもある。
「率先して場所取りを志願することで、上司ウケを狙うゴマスリ大会にも発展しかねません。組織のムードは確実に悪くなります」(30代営業マン)
 元銀行マンで作家の江上剛氏も、こう警告する。
「新入社員の歓迎を兼ねた花見なら、どの社員も『新人の手前』と格好をつけて和むもの。新人という“緩和剤”を失えば、自然と話題は会社のグチとなる。業績不振の戦犯としてツルし上げられる上司もいれば、異動による社内不倫の清算から、さめざめと泣き出す女性社員も……。いずれにしろ、ウマい花見酒は飲めそうもないですね」
 今年の花見会場は、凄惨な光景が繰り広げられそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070226-00000006-gen-ent