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2007年02月26日(月) 13時13分

<オウム真理教>上祐派が脱退へ毎日新聞

 オウム真理教(アーレフに改称)の上祐史浩代表(44)を支持する「上祐派」が、3月に教団から脱会する方針であることが、教団関係者の話で分かった。上祐派は脱会後、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(51)の影響を排した団体をつくる方針で、公安当局は教団の動向に注視している。
 関係者によると、脱会するのは出家信者とされる約650人のうち、上祐代表を支持する60人程度とみられる。新しい団体名については未定。「ホーリーネーム」や階級制度は廃止する見通し。松本死刑囚の関連書籍や説法ビデオは電子データを含めて破棄するという。
 関係者は「新団体は、宗教の勉強会のような任意団体で、公安当局にも設立を報告する予定」としている。
 教団内では、松本死刑囚の影響を薄めようとする「上祐派」と、同死刑囚への帰依を打ち出す「反上祐派」の間での分裂状態が続いている。06年7月からは、それぞれが別会計で活動を行っており、世田谷区の拠点施設では2棟のマンションに「住み分ける」など財政面、施設面でも分離が進んでいた。
 公安当局は「脱麻原を世間や当局にアピールをしているだけで、実態は以前と変わらない」と警戒している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070226-00000034-mai-soci