記事登録
2007年02月25日(日) 19時30分

スンニ派モスクで爆弾テロ、45人死亡 イラク朝日新聞

 イラク西部アンバル州の街ハバニヤにあるイスラム教スンニ派モスク付近で24日、タンクローリーが爆発し、45人が死亡した。ロイター通信などによると、このモスクでは前日の礼拝で、説教師がアルカイダ系過激派を批判していたといい、地元警察は、過激派による報復と見ている。

 スンニ派住民が多数を占めるアンバル州では、外国人勢力などアルカイダ系イスラム過激派や地元系武装勢力が、米軍やイラク治安部隊への攻撃を繰り返している。昨年10月にはアルカイダ系組織「イラク聖戦士評議会」が「イラク・イスラム国」の建国を宣言している。

 同じスンニ派ながら、地元住民の間からは過激派を排除する動きがあり、米軍やイラク政府もこれに乗じて両者の分断を図ろうとしている。今回のテロは、地元住民と過激派とのあつれきを示したものとみられる。

http://www.asahi.com/international/update/0225/009.html