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2007年02月25日(日) 02時47分

日航の2機種9機、凍結防止装置パイプに破断や亀裂読売新聞

 今月17日に警告灯の誤作動で関西空港に緊急着陸した日本航空の小型旅客機「MD—90」型機は、主翼に空気を送るパイプが破断していたことが日航の調査でわかった。

 さらにその後の調査で、同じタイプの旅客機8機でパイプの亀裂が確認された。破断や亀裂はいずれも機体後部の貨物室付近で見つかっており、日航はメーカーのボーイング社(米国)に問い合わせるなど原因を調べている。

 緊急着陸したのは、岩手・花巻から関西空港に向かっていたMD—90型機で、貨物室での火災を知らせる警告灯が点灯した。火災は発生していなかったが、エンジンから出る暖かい空気を主翼の凍結を防ぐ装置へ送るパイプが破断し、漏れた空気に火災警告灯が反応していた。

 このため、日航が国内で運航しているMD—90型機や同じ構造の「MD—81」型機など計42機を調べたところ、新たに8機でパイプの亀裂が見つかった。

 パイプの破損などで暖かい空気が送れなくなると、主翼の一部が凍結し操縦に支障が出る恐れがあるため、日航は亀裂が見つかったパイプを修理。ボーイング社に確認するなど原因を調べている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070224it14.htm