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2007年02月25日(日) 20時37分

ボクはやってないPR地球1・4周朝日新聞

 「さくらん」など話題映画が初日を迎えた24日、周防正行監督(50)の“地球規模キャンペーン”が最終日を迎えた。11年ぶり監督作「それでもボクはやってない」のPRのため、昨年11月から全国の劇場を訪れる行脚を開始。1月にはニューヨーク、ロンドンにも足を運び、この日行った東京・渋谷アミューズCQNの舞台あいさつで全日程を終了した。計33カ所で総移動距離は5万5272キロ(地球1・4周分)に及んだ。

 刑事裁判の実態を描いた作品。脚本の初稿段階で「商業映画向きではない」と周囲から反対されたが、「フィルム担いで公民館回りしてやる」と考えたという。それほど強い意志を反映した映画だけに「見終わった人と直接話をしたい」と上映後に質疑応答を行う舞台あいさつを自ら提案して続けてきた。観客との対話を「最高の喜びでした」と振り返った。

 この日は役所広司(51)主演「叫」(黒沢清監督)や「松ケ根乱射事件」(山下敦弘監督)、「カインの末裔(えい)」などが公開初日を迎えた。

http://www.asahi.com/culture/movie/NIK200702250009.html