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2007年02月25日(日) 08時32分

サイバー犯罪から身を守れ マイクロソフト、都内の小学校で親子講習会フジサンケイ ビジネスアイ

 世界最大のソフト会社、米マイクロソフトの日本法人(東京都渋谷区)は24日、子供がインターネット絡みのサイバー犯罪に巻き込まれるのを防ぐための親子講習会「小学生インターネット安全教室」を、東京都中野区の区立桃園第三小学校で開いた。

 全国の警察が2006年に摘発したサイバー犯罪は、前年比40%増の4425件と過去最多を更新。とくに、オークション詐欺や18歳未満が性的被害にあうケースが目立ってきた。

 子供とネットを介しての児童買春は44・7%増の463件、子供のわいせつ画像を販売するなどした児童ポルノは84・6%増の251件。青少年保護育成条例違反などを加えた子供を性の対象にした犯罪全体は、1・5倍の978件と急増している。

 こうした中、今回の講習会は親子そろってネットに関する知識を習得し、サイバー犯罪者から身を守るための術を覚えてもらうための試み。この日は午前、午後あわせて約30組の親子が参加した。

 子供たちには、テレビ番組「魔法戦隊マジレンジャー」のヒーロー役で人気を博した俳優、市川洋介さん(26)が、ネット上でやってはいけないことを理解してもらうためのクイズを出題。市川さんは「ネット上では相手の気持ちが分かりづらいので要注意。また、住所、電話番号は書いたらだめ」と呼びかけた。

 特別講師として参加したインターネット・ホットラインセンターの吉川誠司シニアアナリストは、保護者に対して、「子供が登録した『お気に入り』を勝手に消してはいけない。そうすると子供は親に隠れてパソコンを操作するようになる。親の目が届かなったときにサイバー犯罪に巻き込まれる」と自主性を尊重するよう訴えた。

 区内から参加した小2女児の母親は、「子供には家のパソコンでゲームしかやらせていないが、そのうちネットにも興味を持つはず。親子教室は大変ためになった」と話していた。

 マイクロソフトでは、名古屋市で今春にも次回の安全教室を開催する予定だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070225-00000001-fsi-bus_all