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2007年02月25日(日) 13時12分

トヨタ、中国で12車種生産へ 09年までに朝日新聞

 トヨタ自動車は09年までに中国での現地生産を現在の9車種から12車種に増やす方針を固め、部品メーカーに示した。新たに稼働させる天津第3工場と広州第2工場でSUV(スポーツ用多目的車)の生産を始め、コンパクト車から大型車までミニバンを除く主力車が出そろう。多様化が進む中国市場に様々なタイプを投入し、10年の販売シェア10%を目指す。

 広州第1工場は昨秋に年産能力が20万台に倍増され、08年半ばに排気量1リットル級のコンパクト車ヤリス(日本名ヴィッツ)の生産を追加。09年までに第2工場(年産能力は当初10万台)を建設し、3リットル級の中型SUVのハイランダー(日本名クルーガー)を生産する。

 一方、広州と並ぶ二大拠点の天津では、今夏に稼働させる第3工場(年産能力20万台)でカローラに続き、2.4リットル級の小型SUVのRAV4を生産する方針だ。

 ハイランダーは米南部に建設する北米第8工場で、RAV4は08年稼働のカナダ第2工場でも生産する方針。いずれも国内で生産してきたが、世界販売が計50万台のSUVを日本、北米、中国の世界3極で生産する態勢が整う。06年の海外輸出が過去最高の252万台となったトヨタにとっては、現地化加速で貿易摩擦を封じる狙いがある。

http://www.asahi.com/business/update/0225/005.html