記事登録
2007年02月25日(日) 00時00分

隠岐国分寺の本堂が全焼 島根・隠岐の島町朝日新聞

 25日午後3時25分ごろ、島根県隠岐の島町池田の隠岐国分寺本堂付近から出火、木造平屋建て本堂約410平方メートルが全焼し、約1時間15分後に鎮火した。けが人はなかった。出火当時、隣の庫裏にいた住職が火事に気付き、119番通報した。この火事で、国の重要無形民俗文化財で宮廷舞楽の流れをくむ古典芸能「蓮華会舞(れんげえまい)」に使われる面9面が焼失したとみられ、隠岐の島署で出火原因を調べている。

激しく燃える隠岐国分寺本堂=25日午後3時45分ごろ、島根県隠岐の島町池田で、佐々木和法さん撮影

激しく燃える隠岐国分寺本堂=25日午後3時45分ごろ、島根県隠岐の島町池田で、佐々木和法さん撮影

 隠岐国分寺は1331年の元弘の乱で鎌倉幕府の倒幕に失敗し、翌年隠岐に流された後醍醐天皇の行在所跡(あんざいしょあと)とされている。本堂は明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で焼かれ、現在の本堂は1950(昭和25)年に再建された。境内は国指定文化財。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200702250016.html