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2007年02月24日(土) 19時50分

過疎地域の2641集落が消滅の危機 国交省など調査朝日新聞

 全国の過疎地域にある約6万2000の集落のうち、4%強にあたる2641集落が高齢化などで消滅する可能性があることが、国土交通省と総務省の調査でわかった。うち422集落は、10年以内になくなる可能性があるという。地域別では中国、四国が多く、いずれも500集落近くが消滅の危機を迎えている。

 調査は過疎地域自立促進特別措置法に基づいて、過疎地域とされている全国775市町村を対象に、両省が昨年4月末に実施した。「集落」の定義は数戸以上の住居のまとまりで、町内会などの単位となる地域。消滅の可能性の判断は各市町村にまかせた。

 同様の調査は99年にも実施されており、その時は、消滅の可能性がある集落は2109だった。また、前回調査時点から今までに実際に消滅した集落は、当時、消滅の可能性が指摘されていなかった集落も含めて191。消滅理由としては、住民の転居や死去などによる「自然消滅」が57%で最も多く、「公共工事による集団移転」が20%で続いた。

 調査結果は、全国総合開発計画(全総)の後継計画として、国交省が今年中ごろにまとめる国土形成計画(全国計画)に生かす。

http://www.asahi.com/life/update/0224/009.html