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2007年02月24日(土) 14時49分

議場ざわめく 本部長「判決詳細知らない」朝日新聞

 23日午前10時10分過ぎ。県議会本会議で上村勝行県議(社民・無所属連合)の代表質問中、にわかに議場がざわめいた。職員が県幹部にメモを渡した時だった。県議たちの席でも、ささやき合う声が聞こえた。
 「全員無罪の判決が出たとの知らせがあった。本部長の感想を」。上村県議が問うと、久我英一県警本部長は「詳細を承知していない。今後検察庁で対応が検討されるものと承知しており、裁判が継続している現段階での答えは差し控える」。判決について述べたのは、これだけだった。
 更に、任意捜査の段階で警部補(44)が志布志市のホテル経営川畑幸夫さん(61)に対し、親族の名前などが書かれた紙を無理やり踏ませた「踏み字」については「誠に遺憾であり、申し訳ない」と、前日と同じ答弁を繰り返すのみ。県が支払いを命じられた60万円について、警部補に求償するかを問われ、「今後、法令にのっとって適切に検討していきたい」と述べるにとどめた。
 上村県議は「やはり本人に面談して謝罪するのが普通の流れ。そのような対応をしていただきたい」と要望。更に「密室の取り調べがいかに冤罪をうむか明確になった」として、捜査の可視化を強く訴え、今回の判決について控訴しないよう求めた。
 本会議後、記者に囲まれた久我本部長は「まだ判決の詳細を全く承知していないので、コメントできない」。また、「踏み字」をさせた川畑さん本人への謝罪については「基本的には県議会の場でおわびを申し上げて、再発防止を徹底していこうということで、川畑さんの気持ちに答えていきたい」と話した。
 控訴については「検察庁が訴訟の当事者。そちらで対応していくと承知している」とした。

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000000702240002