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2007年02月24日(土) 14時48分

ボリビアで洪水、35万人が家失う朝日新聞

 南米の内陸国ボリビアで、長雨による洪水の被害が深刻化している。EFE通信によると、これまでに35人が死亡し、約35万人が家屋を失った。モラレス大統領は22日までに閣僚に対し、県内の大半が浸水状態にある北部ベニ県などに出向き、復旧作業を組織するよう命じた。

 豪雨はエルニーニョ現象による影響とみられ、約3カ月続いている。過去25年で最悪の水害だという。

 ロイター通信によると、アマゾン川流域で低地が広がるベニ県は特に被害が深刻で、県庁所在地のトリニダーが洪水で孤立状態にある。今後も悪天候が予想されており、スアレス知事は「堤防が決壊すれば、絶望的な状況に陥るだろう」と地元メディアに語った。

 同国農業の中心地、東部サンタクルス県でも約20万ヘクタールの農地が洪水の被害を受けた。これまでにベネズエラ、ペルーなどの周辺国や米国から援助物資が寄せられているが、道路が寸断されたり、空港が被害を受けたりしているため、被災地まで十分に届いていないのが現状という。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000702240008