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2007年02月24日(土) 00時00分

医療廃棄物、処理管理票を電子化 岐阜県医師会 来月から 中日新聞

 岐阜県医師会は23日、注射針や使用済みガーゼなど感染性のある医療廃棄物の委託処理の透明性や安全性を高めるため、3月1日から紙のマニフェスト(管理票)に代え、偽造などが難しい電子マニフェストを本格的に導入すると発表した。同医師会会員の約1200の個人医療機関のうち940が参加する。

 同医師会は2004年、NPO法人「エコ・テクル岐阜」が開発したIC(集積回路)タグと携帯電話などを使った医療廃棄物の管理システムを導入。しかしICタグはあくまで確認用で、紙マニフェストが主流のままだった。

 電子マニフェストの導入により、個人病院が運搬業者への積み込み時に「エコ・テクル岐阜」にマニフェストを送信すると、運搬業者や処理業者にも情報が配信されるなど、廃棄物の処理状況がリアルタイムに把握しやすくなるという。

 国は廃棄物処理法に基づいて1998年に財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(東京都)の運用を始め、電子マニフェスト普及促進モデル事業を進めてきたが、医師会では全国で初めてのモデル団体に選ばれた。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070224/mng_____sya_____013.shtml