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2007年02月24日(土) 00時00分

水戸信金に業務改善命令 2年間で職員3人横領 東京新聞

 関東財務局は二十三日、営業店で顧客預金の横領などが相次いだとして、水戸信用金庫(西野一郎理事長)に対し、行政処分の業務改善命令を行った。

 命令は、(1)責任所在の明確化を含む、法令順守に取り組む経営姿勢の明確化(2)内部監査および監事機能の充実・強化(3)適切な人事管理の徹底−など、内部管理体制の充実を求めている。水戸信金は、三月二十三日までに財務局に業務改善計画を提出。計画の実施完了まで、三カ月ごとに状況を報告する。

 処分を受けて、水戸信金は同市内で記者会見し、理事長、専務理事は役員報酬減俸10%(二カ月)、関係職員二十九人を減給・懲戒戒告とした。

 同信金によると、男性元支店長(49)=懲戒免職=が一九九九年から二〇〇六年にかけて、顧客十二人の預金など計約一億七千百万円を競馬や横領した別口座の穴埋めなどに流用し、約六千三百万円を着服した。

 このほか、職員二人が〇五−〇六年まで、計約二千二百万円を横領していた。三人はいずれも全額弁済し、懲戒免職となったため、警察への告訴などはしていない。 (布施谷航)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20070224/lcl_____ibg_____001.shtml